リーゲル・テレスコープ・デンチャーとは

[リーゲル・テレスコープ・デンチャー]

リーゲル・テレスコープ・デンチャーは、
レジリエンツ・テレスコープ・デンチャーで対応できない症例全てが適応となる入れ歯です。
また、神経の無い歯が多数残っている時は強くこのリーゲル・テレスコープ・デンチャーをお勧めします。 リーゲル(Riegel)とはドイツ語で閂(かんぬき)のことです。


他の部分入れ歯との比較とリーゲル・テレスコープ・デンチャーの特長

■保険の入れ歯
保険の入れ歯は歯にバネ(クラスプ)を引っ掛けて、義歯が落ちない様にします。歯とバネの間にどうしても遊びができるため、咬んで入れ歯が動くたびに歯を揺すぶる力がかかります。そのため歯が揺れ始め、最後には抜けてしまいます。

■コーヌス・テレスコープ・デンチャー
コーヌス・テレスコープ・デンチャーの場合、歯に取り付けた被せもの上に、別の被せ物がはまり込み、くさびの力で入れ歯を安定させます。歯に強い力がかかるので、神経の無く、もろくなっている歯の場合、割れてしまう事があります。

■リーゲル・テレスコープ・デンチャー
リーゲル・テレスコープ・デンチャーはリーゲルを外しているときは歯には全く力がかかりません。
リーゲルを閉じた時には入れ歯は外れなくなりますが、それでもコーヌス・テレスコープ・デンチャー程には歯に力がかかりません。


リーゲル・テレスコープ・デンチャーは適応範囲が広いので、非常にオススメです。
それでは実際にどの様な入れ歯なのかを見てみましょう。

この部分入れ歯が
リーゲル・テレスコープ・デンチャーです。

入れ歯についているレバーが[リーゲル]です。
このリーゲルが閉じることにより、
入れ歯が固定され外れなくなります。

リーゲルを開いた所です。


リーゲルを閉じた所です。

義歯を固定する為の被せ物です。

残っている歯にこの連結した被せ物を装着します。
連結部には四角い穴が開いています。
この穴に先ほどのリーゲルの突起部分がはまり、
義歯が固定されます。



入れ歯を装着したところです。

先ほどの被せ物に入れ歯を装着し、
リーゲルを閉じて固定します。

入れ歯を裏から見たところです。

リーゲルが回転して被せ物の中に収まるのが
おわかりになるでしょうか。

リーゲルを開いた所です。


リーゲルを閉じた所です。


動画で見るリーゲル・テレスコープ・デンチャー

実際に入れ歯を装着する様子を動画で見てみましょう。



リーゲル・テレスコープ・デンチャーは適応範囲が広いので、非常にオススメです。

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【筆者】
清水 信行 歯科医師(歯学博士)

日本補綴歯科学会 専門医
日本糖尿病協会歯科医師登録医
日本顎咬合学会:認定医
JIADS:会員 PGI:会員
浜松市歯科医師会:
在宅歯科・介護委員会 所属

静岡県浜松市の歯科医
「オペラデンタルオフィス」院長として、日々数多くの患者の症例と向き合っています。

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